2018/05/27

月刊少年シリウス 2018年7月号



『シリウス』の7月号を読んだ。

というか、巻頭カラーのマンガしか読んでいない。
それだけが目当てで買ってしまった。

『ライドンキング』。

言わずと知れた『ゴロセウム』の馬場康誌さんの新作だ。



知らない人は読もう。全6巻。完結している。
函館が舞台で、観光名所も多数出てくる。
……破壊されたりもしているけど。

函館観光のお供に、是非。
あと、新撰組の土方歳三が好きな人にもおすすめ。
それから、プロレスファンにも。


そして、……プーチノフだ。
(プーチ●じゃない。)
(……似てるけども。)

このキャラがめちゃくちゃおもしろい。
あまりにおもしろすぎて、『ゴロセウム』では、
主人公たちを完全に食ってしまった。
それはそれで味わい深いと僕は思う。

とはいえ、物語的には、やっぱり強烈すぎたのかもしれない。
途中から……いや、登場したときから、かもしれないが、
彼は『ゴロセウム』という作品世界の敵役には収まりきらない存在だった。


そして、当然の帰結として、めでたく主人公になった。


……まあ、『ライドンキング』の主人公は、
プーチノフじゃなくて、プルチノフなんだけど。
なので、これからはプルチノフと呼ばなきゃいけないんだけど、
ここはあえて、

やった!
僕らのプーチノフが主人公(プルチノフ)になって、異世界転生してくれた!

と言いたい。


僕はマンガ雑誌を読まない。コミックスを買って読む。

しかし、どうしても『ライドンキング』の初回を早く読みたくて、
今号は買わせてもらった。

正直、今後はコミックスで読むことになると思うけど、
プルチノフの冒険を刮目して見届けたい。
その旅ができるだけ長くなるように、皆さんも読んでください。
ていうか読め。

2018/05/25

『僕のジョバンニ』(1)~(3)



『僕のジョバンニ』1~3巻を読んだ。

これはいい。

穂積さんは『さよならソルシエ』もよかったけれど、



なんというか、「関係性」を描く作家さんだと思っていた。

『僕の~』も、最初はその線の物語だということが強く示唆される。
ようするに、主人公と相手役の友情が才能とか何らかの要因によってこじれ、
互いの関係が変遷してゆき、ある結末(悲劇性を帯びた)を迎える、という、
みんなが大好きな(僕も好きな)タイプのアレだ。

ところが、そこからすっと違う方向に進んでゆく。
いや、軸が移るわけではないのだけど、物語がぐっと広がる。
「アレ」なタイプは、もはやそこに行きつくしかないという細い道を、
どうしようもなく進んでゆき、やっぱりそうだよな、と終わる。

でも、『僕の~』では、別の可能性が提示されて、
音楽と人生に彩られた、見晴らしのいい、
光の射す場所でストーリーが展開してゆく。

一方で、影も落ちていて、そっちに転びそうな匂いも残している。

いい意味で裏切られて、驚かされた。

とてもおもしろい。


今のところ、僕はハッピーエンドを予想しているけど、
どうなるだろう。楽しみだ。

2018/05/24

ゴールデンゴールド(4)



『ゴールデンゴールド』4巻を読んだ。

堀尾省太さんのマンガといえば、『刻刻』も独特だった。



絵柄も、もしかしたら、受けつけない人がいるかもしれない。
ホラーマンガ的な気持ち悪さがある。僕は好きだけど。

人間の裏側にべたっと貼りついていて、決してとれないようなものが、
表面に滲み出ているような、そんな絵だと感じる。僕は好き。

『刻刻』は暗めでストイックなストーリーだったけれど、
『ゴールデン~』は序盤コミカルな感じで、やっぱり不気味なんだけど、
これはちょっと読みやすいかも、と思った。ちょっとだけね。

でも、これは「欲」にまつわるお話だ。キツくないわけがない。

ただ、堀尾さんはそこをドライに描く。
ドライというのは、冷めているというのではなくて、
中立的に、ということだ。
良いとか悪いとか、価値判断を挟まないで、
変に感情的にならず、ありのままに描いてゆく。

よくよく考えてみれば、絵柄もまた、
マンガだからデフォルメされてはいるものの、
人間の特徴を、良くもなく、悪くもなく、
淡々と描きこんでいる印象がある。

鳥瞰的、という言い方もできるのかもしれないけど、
それはよりはもっと中に入っていて、
「色々な他者たち」を描いているだけではなく、
自分もまたその他者と同じ人間なのだという視点を感じる。

とてもおもしろいマンガで、すごい作品だ。

2018/05/23

はじめアルゴリズム(3)



『はじめアルゴリズム』3巻を読んだ。

これは、おもしろいというより、すてきなマンガだ。

今巻で主人公のはじめくんが、
「今の僕にはまだ見えていない世界がある…」
と呟くシーンがある。

数学を通して、誰も見ていない世界を見ること、
それを目指して歩む人たちの道のりに、安っぽい言葉だけど、
心が、いや、魂まで、震える。


僕はたぶん、そういう機会に恵まれていたら、
数学に夢中だったかもしれない、と思うことがある。

数学はとてもおもしろい。
生物学も、歴史学も、そこにあるものを対象としている。
でも、数学はあるものではなく、そこから抽出した概念を取り扱っている。
それが現実を敷衍する。
まさしく、見えていない世界を、数学によって見ることができる。

ただ、数学的な思考には、特殊な才能と、おそらくある程度以上の訓練が必要だ。
数学といわずとも、算数が苦手は人はけっこう多い。
これはちゃんと理由がある。
数は、自然数ですら「決まり」であり、実在しない。
そんなものを扱う、操作するとなると、
僕たちの生得的な思考力から外れた枠組みが必要となる。
それはやっぱり、訓練してゆかないと身につかないものだ。
そして、あったほうが便利ではあるものの、
なくてもなんとかなってしまうものでもある。

僕はせいぜい学校で習う程度の訓練しかしなかった。
また、数学が僕らに見せてくれる世界、その可能性に、
僕は大人になるまで、まったく気づかなかった。
これはすごくおもしろいんじゃないかと気づいたときはもう、
あまりにも遅かった。

もちろん、今からでも訓練することは可能だけど、
まだ誰も見ていない世界が見られるようになることは、
もはや絶対にありえない。
誰かが見つけた新しい世界を理解しようとするだけでも、
おそらく、猛勉強しないと無理だろう。
そして、僕は違うことに全精力を傾けているので、
残念ながら、そっちに力を向けることはできない。


ところで、あまり共感をえられないかもしれないが、
小説を書く、物語をつくることは、
どこか数学に似ているように、僕には感じられる。

見えていない世界が、物語をつくり、小説を書くことによって、見えてくる。


マンガという物語で、とてつもなくおもしろい数学を描いている、
この作品は、本当にすてきだ。

出てくる数式などは一切わからなくても全然大丈夫なので、
是非読んで欲しい。


2018/05/21

ノイズ【noise】(1)



『ノイズ』1巻を読んだ。

筒井哲也さんのマンガは、『マンホール』から読んでいる。



いい意味で、「いやなところ突いてくるなあ」と感じる。
ふつうはそっちを描くのに、うわ、そこを描くんだ、みたいな。
発想、展開で、意表を突いてくる。

きっと、たいていの人が気づいていないところや、
見て見ぬふりをしようとしているところ、隠したいところなどを、
よく見ている作家さんなのだろう。


この『ノイズ』も、あ、そっちに話を持っていくんだ、と驚いた。
そういうところを描くんだ。なるほど。興味深い。


筒井さんのマンガは映画みたいだ。そのまま実写にしちゃえそう。
無駄がない。かなりプロットが練られている。……と思う。
練ってないでこれを描いてるんだとしたら恐ろしい。

僕はあまり練らない。それはそれでよさがある。
けれども、練りに練って書けるものもある。
両取りしたいんだけど。なかなか難しい。

2018/05/18

リクドウ (16)



『リクドウ』16巻を読んだ。

ボクシングは言うまでもなく危険なスポーツだ。
死んじゃったりするし。

身を削りながら戦ってゆく過酷さに、
甘酸っぱくも生々しい青春の風味がうまくブレンドされている。
生々しさ度合いが、ちょっとありそうでないレベルなのがおもしろい。
でも、主人公とヒロインがありえないほどピュアな子たちなので、
生々しいのに微笑ましくも思える。

おもしろい。


……けれど、明るい結末が見えない物語でもある。


実際はリングで死んでしまうボクサーなんてそうはいないだろうけど、
記録や記憶に残るすごいチャンピオンでもひどい負け方をして、
それで引退、なんてことはざらにある。
網膜剥離などの怪我で辞めざるをえなくなることも少なくない。

(ボクサーを辞めたあと、芸能界で活躍する人なんかもけっこういるが、
 まさかマンガでそんな人生を描くわけにもいくまい。)

まさに、そういった一種の悲劇性が、
ボクシングの魅力の一つでもあるのだろう。


僕も、テレビで観る専門だけど、ボクシングは好きだ。
プロ団体がたくさんあったり、階級が細かすぎたり、
何よりも、マッチメイクの問題があったり、
それどうなんだと思うところは多々あるけど。


フィクションの題材としては、やっぱり強い。

それに、絵にすると(うまければ)、映える。

ただ、「ボクシング」が強すぎるのか、
ともすると、似たり寄ったりになりがちだ。


『リクドウ』はキャラや青春要素で差別化できているけど、
お話がボクシングメインになってくると、どうしても、
いわゆるボクシングマンガになる。それでも充分おもしろいけど。

で、そこに青春イベントが入ってくる。

いいんだけど、読み手が、
「もっとボクシングが読みたい」
モードになっているときだと、読み飛ばしたくなったりする。
それは「ボクシング」のストーリーがうまくいっているからなわけで、
つくる側からすると、これはけっこう悩ましいかもな、
なんてことを思ったりもした。


『グラゼニ』みたいな方向のボクシングマンガなんかも、
読んでみたい気がする。

重版出来!(11)



『重版出来!』11巻を読んだ。

よくある話だが、僕は「出来」を「しゅったい」と読むことを知らなかった。

音声で「じゅうはんしゅったい」と聞いたことがなかったし。
自著が重版されたことはあるけど。
たとえばその旨を電話なんかで教えてもらったとしても、
「重版決まりました」とか、そんな感じなので。


これはとてもおもしろいマンガだ。
題材とかいろいろあるんだけど、そんなことより、読後感がとにかくいい。


こういう「いやあ、いいもの読んだあ」とすっきりするようなお話、
僕はなかなか書けない。

いや、本格的にチャレンジしたことがないので、
もしかしたらできるのかもしれないけど、
挑まないってことは、苦手だという意識があるんだと思う。

読むのは好きだ。

というか、読むぶんには、僕はそれほど選り好みをしないので、
「こういうのも好きだ」というのが正確なところだけど。

でも、書くのは難しい。

技術的な問題というより、モチベーションなのだろう。
短編で一本、くらいなら精一杯取り組める気がする。
だけど長編はたぶんきつい。……正直、飽きる。


これは、だからどう、ということじゃないんだけど、
この種の読後感のよさ、心が動いてすっきりする感じというのは、
つきつめると、一つの「ある快感」に集約される気がする。
(それだけに一般性があり、広く、そして深く、人々に訴えうる。)

それは、少なくとも僕にとっては、たまにならいいけど、
頻繁に摂取していると、あっという間に「感じなくなる」部分だ。
どうでもよくなってしまう。

まあ、書き手としての僕は、手を替え品を替え、次々と、
「ある快感」をもたらすようなバリエーションを持っていない、
ということでもある。


読後感のいい小説を書きたい、という野望はある。
ちょっと挑戦してみたりもしている。


2018/05/17

猫ヶ原(5)



『猫ヶ原』5巻を読んだ。

完結してしまった。

終盤、もうちょっと尺があれば、という感もあったけれど、
描くべきことは描いたのかな、との印象。

猫たちの話だが、擬人化されていながら、
それほどかわいく描かれていないのがとてもよかった。


僕は猫と暮らして長い。

だけれど、猫がかわいいとはべつに思わない。
正直、かわいがってもいない。

ただ、好きか嫌いかでいえば、好きではある。

僕にとって猫は、愛玩する対象じゃない。

同じ生き物として、こういう生き方もあるんだなと思う。

眠たければ眠る。どれだけでも眠る。暴れたければ暴れる。
くっつきたければくっつく。いやなら離れる。
若いころは遊べ遊べとうるさかった。
年をとると、放っておいて餌だけよこせ、という態度。
そのくせ、寒い時期は布団に入ってきて添い寝を要求する。
邪魔だとはねのけると、やかましく鳴いて報復する。

まったく勝手なものだ。
ひるがえって、自分はどうなのか。


うちにはおあばあちゃん猫がいる。
遠からず死ぬだろう。彼女が死んだら寂しいだろう。

僕は彼女が死んだらもう猫は飼うまいと考えている。
でも、わからない。
絶対こうだ、なんて言えない。言う必要もない。

好きなように生きて、いつか死ぬ。

猫も人も、結局、それだけだ。

先生、好きです。(1)



『先生、好きです。』1巻を読んだ。

女性の漫画家さんらしい。

女子高生たちもファンタジーなキャラクターに仕上がっているが、
主人公の男性教師も女性が「かわいい」と思いそうな男になっている。

ただ、リアリティーがないかというとそんなことはなくて、
フィクション上、ないほうがいい要素をマスクしたり薄めたりしてあるが、
あるとおもしろい部分は匂う感じで意図的に残しているのか、
それとも、感覚的に残しているのか、天然で残っているのか。
まあそこまではさすがにわからない。

でも、いい塩梅なんじゃないかと思う。

これよりもっと生々しくなってしまうと、読みづらい。
自分で書くぶんには、生々しいほうが楽しいんだけどね。


このマンガはけっこうレビューがついていたので読んでみた。
ちょっと目に入ってしまったが、あんまり芳しくない評価も多めのようだ。

それ自体がどうということではないのだけれど、
あるものに否定的な感情を抱くとき、人は存外、
それが何に由来している感情なのか、わかっていないものだ。

たとえば、僕らのような仕事の者だと、
よくよく注意しなければならないのは「嫉妬」だ。

本当は賞賛すべき点がたくさんある作品なのに、
自分の未熟、非力、非才、等々を棚に上げて、嫉妬してしまう。
「何だ、こんなの、たいしたことない、ここも悪い、ここもだめだ」、
などと考えてしまう。それで、自尊心を守ろうとする。

これはとても厄介で、自分にそういうせこさがあるという前提で、
そこをさっぴいて作品を見るようにしないと、
正当に(極力、ということだけど)分析、評価できない。

それ以外にも、気分(だるいときに読んでも何だって楽しめない)だとか、
コンプレックス(見たくないものを見せられると頭にくる)だとか、
いろんなもの、とくに感情が、僕らの認識を大いに歪める。


感情は大事だ。僕らの人生に彩りを与えてくれる。

でも、感情はしばしば僕らを誤らせる。


個人的には、感情が何かの原動力になることは許容するが、
感情に基づいて物事を判断するのは避けることにしている。


2018/05/16

DEMON TUNE 1



『DEMON TUNE』1巻を読んだ。



『ブラッドラッド』もけっこう楽しかったけど、
僕は途中で脱落してしまった。


お馴染みの要素をブレンドして料理するという手法は同じ。
でも、個人的には「デモチュ」のほうが好みかな。


絵がいい。
うまく伝わらないかもしれないけど、
絵全体にポリシーがあるというか。
キャラクターはもちろん、背景、小物に至るまで、
この物語世界に相応しいものとしてデザインされて、
描かれている、みたいな。


アニメでもよくあるけど、一見、絵がうまそうでも、
実写の中にマンガ絵のキャラが浮いてる、みたいな、
そんな感じになっていることが多い。
ああいうのって、描いてる人も、見る人も、
気にならないんだろうか。
僕はとても気になる。

アクタージュ act-age 1



『アクタージュ』1巻を読んだ。

Amazonレビュー、けっこうな数がついている。
内容とか、星の数には、僕はほとんど興味がない。

ただ、大勢にレビューさせる力というものは、無視しえない。
なので、レビューの数が多いものは、なるべく買って読むことにしている。


このマンガには、読み手をぐっと引っぱりこむ表現力がある。

テキストは、悪くはないけれど、抜群という感じはしないので、
絵とか、コマ割りとか、ようするに演出力なのかなという気がする。

おもしろいマンガなので、続きが読みたい。


ちはやふる(38)



『ちはやふる』38巻を読んだ。

もう38巻か。

このマンガには本当にガツンとやられた。

こういうの、どうしたって自分にはできないから。
でも、これが広く深く響くっていうのは、よくわかる。
だけど、自分にはできそうにない。
いや、本当に無理なのか?
ぜんぶ賭けて、そこに集中したら、やれるんじゃないか?
まあ、やっちゃってる人がいる以上、そこに賭けるのも……。
できるかどうかわからないわけだし。
やりたいのかっていうと、違うし。

いろんなことを考えさせられた。

こういうタイプのお話は、どれだけおもしろくても、
僕はだいたい途中で飽きちゃうんだけど、
まだまだ楽しめている。すごいな。

しかも、最初の設計通り、そこだよなってところで、
ちゃんと物語を引っぱってきているし。

こういうのって、一生に一本なんだと思う。
二本はたぶん、つくれない。

自分が一生に一本だけつくりたいものは、
こういうものじゃないんだけど、
いいかげん、とりかからないと間に合わないかもしれないし……、
みたいな焦りも、なきにしもあらずで。

七つ屋志のぶの宝石匣(7)



『七つ屋志のぶの宝石匣』7巻を読んだ。

二ノ宮さんのマンガは題材が毎回違うけど、基本、変わらない。
それがまたよくて、一種の様式美みたいなものがある。



『87CLOCKERS』も楽しく読んだ。
いくらなんでも、クロックアップって……という感じはあり、
題材がマニアックだが、そこは二ノ宮さんだから、安心して読める。

『七つ屋~』は、質屋と宝石。
のだめほどのメジャー感はないけれど、
実写ドラマとかいけそうな雰囲気はある。


なんにせよ、こういう子たちが好きなんだなあ、
題材を研究するのが楽しいだろうなあ、
というのが伝わってくる。

一つの理想的な作家の生き方かもしれない。

2018/05/10

炎炎ノ消防隊(13)



『炎炎ノ消防隊』13巻を読んだ。

まあ、おもしろいよね。
なんで消防隊なのとか最初は思ったけど。
よくもまあ、ここまでおもしろくしちゃえるものだ。

商業的には、消防隊じゃなきゃもっとハネるんじゃないの、
とは思わなくもない、けど、それがすべてじゃないし、
消防隊じゃなきゃ成り立たない物語だし。


大久保篤さんはすごい。

ソウルイーター』もすごかった。
正直、ちょっとこれ、かなわないんじゃないか、と感じて、
打ちのめされたりもした。

まあ、アホちゃう、身の程を知れ、と言う人もいるかと思うけど、
僕は僕自身の基準で物事を測っていて、
それは他人の意見とか一切関係ないから。

センスとか独特なのに、ちゃんと一般性をとりいれて、
(イヤイヤやってるんじゃなく、たぶん、
 一般ウケする要素もお好きなのではと推察するけど)
いい感じに仕上がってる。

基本、イカれてるけど。
そこがいい。

Levius/est 5



『Levius/est』5巻を読んだ。

とてもくるったマンガ(もちろん、褒め言葉)。

1巻読んだときは、どうなるんだこれ、と思ったけれど(褒め言葉)、
だんだんバトルマンガになっていって、そうきたか、みたいな。

ともかれ、こういう、みんなボロボロになってゆくお話は、大好物。


さる経緯で、中田さんとは面識があったりする。

やっぱり、絵を描く人って、描く絵と雰囲気が同じなんだよな。