2018/06/30

新刊『僕は何度も生まれ変わる』発売



7月1日『僕は何度も生まれ変わる』(角川スニーカー文庫)発売です。
略称は「ぼくまれ」かな。「はもまる」とかでもいいけど。よくないかな。

イラストは、ファントムオブキルなどで有名なだーくろさん。

だーくろさんはフリーのイラストレーターさんではなく、
Fuji&gumi Gamesに所属していらっしゃいます。

ニトロプラスの方などがライトノベルの挿絵を描かれたりしてますけど、
比較的めずらしいケースなんじゃないかな。

担当編集者Mさんと「誰に頼もう」という話をしていて、
いきなり「だーくろさんでいきたい」と言われたときは正直、
「こいつ、正気か?」と思った。

どうやって依頼するんだとか、まあ会社に連絡するしかないんだろうなとか、
頼んでも受けてくれないだろうとか。まあ、考えるじゃないですか。普通。

Mさんはそのへん、ちょっと普通じゃない。

「無理じゃない……?」と僕が言っても、
「いや、青さんがオッケーなら頼んでみますよ!」
「……僕はそりゃあ、だーくろさんなら文句なんかあるわけないけど」
「じゃあ、いってみます!」

……とはいえ、ね。

ダメだろうと。
にべもなく断られるんじゃないのと。

「オッケーでしたよ!」
「うっそ、マジで?」
「マジです、マジ、マジ! いってみるもんですね!」

もちろん、交渉とか色々あったと思うんだけど。


で、だーくろさん。

もうね。めちゃくちゃうまい。



この画集の最後のほうにインタビューが載っていて。
美大を出られているとのことで、なるほどな、と。
いや、僕は素人なので、「何がなるほどなだバカヤロウ」と言われたら、
「そっすね……」としか返せないけど。

でも、本当にうまい。そして、「強い」。
一枚の絵にぐっと引きつけられる力が宿っている。
ラフを拝見しても、線がやっぱりいい。
キャラクターのデザインも、説得力があって。
シンプルでも、いい意味でちゃんとけれんみがあるし。

なかなか一緒に仕事させてもらえる機会はないと思うので、
できれば『僕は何度も生まれ変わる』が続刊可能なくらいに売れてくれて、
次も、あわよくばまた次も、みたいになってくれたら、と願っています。


「ぼくまれ」は、異世界転生物、ということになるんだろうけど、
転生ってことは一回生まれ変わって終わりじゃないよな……という、
ある意味、あたりまえの発想から生まれた物語です。

あと、僕はRPGと同じくらいSLGが好きなので、
そういう要素がある小説も書いてみたかった。

設定してある国が数十……50ヶ国以上か。
登場人物も多めです。
とりあえず、この1冊でも、50人以上の名前が出ちゃってる。

まあ、ほとんど名前だけとか、名前は出てくるけど、わりとどうでもいい、
みたいな子もいるし、Mさんに「わっかりづれー」と言われて、
なるべく情報量を落とす方向で直しまくったりもしたので、
読みづらくはない……(といいな)とは思うんだけど。

大勢出てくるってことを自慢したいんじゃなくて、うまくシリーズが続いたら、
だーくろさんが描く魅力的すぎるキャラクターがいっぱい見られるよ、
ということを言いたいんです。
現時点でも、けっこうな数のキャラクターを描いてもらってますが。

僕が気に入っているのは、アルノワとユイヒ・マクロバリかな。
あくまでだーくろさんが描くアルノワとマクロバリがってことですけど。
書く上では、みんなそれぞれいいと思っているので。
(いいところも悪いところもひっくるめて「いい」)


見たとおり巻数表示もないし、わりときれいにまとまっていたりもするし、
売れなかったらこれっきりかもしれませんけど、
先の展開も考えているので、繰り返しになりますが、なんとか売れてくれたらいいな。


というわけで、よろしくお願いします。


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