2018/05/16

七つ屋志のぶの宝石匣(7)



『七つ屋志のぶの宝石匣』7巻を読んだ。

二ノ宮さんのマンガは題材が毎回違うけど、基本、変わらない。
それがまたよくて、一種の様式美みたいなものがある。



『87CLOCKERS』も楽しく読んだ。
いくらなんでも、クロックアップって……という感じはあり、
題材がマニアックだが、そこは二ノ宮さんだから、安心して読める。

『七つ屋~』は、質屋と宝石。
のだめほどのメジャー感はないけれど、
実写ドラマとかいけそうな雰囲気はある。


なんにせよ、こういう子たちが好きなんだなあ、
題材を研究するのが楽しいだろうなあ、
というのが伝わってくる。

一つの理想的な作家の生き方かもしれない。

2018/05/10

炎炎ノ消防隊(13)



『炎炎ノ消防隊』13巻を読んだ。

まあ、おもしろいよね。
なんで消防隊なのとか最初は思ったけど。
よくもまあ、ここまでおもしろくしちゃえるものだ。

商業的には、消防隊じゃなきゃもっとハネるんじゃないの、
とは思わなくもない、けど、それがすべてじゃないし、
消防隊じゃなきゃ成り立たない物語だし。


大久保篤さんはすごい。

ソウルイーター』もすごかった。
正直、ちょっとこれ、かなわないんじゃないか、と感じて、
打ちのめされたりもした。

まあ、アホちゃう、身の程を知れ、と言う人もいるかと思うけど、
僕は僕自身の基準で物事を測っていて、
それは他人の意見とか一切関係ないから。

センスとか独特なのに、ちゃんと一般性をとりいれて、
(イヤイヤやってるんじゃなく、たぶん、
 一般ウケする要素もお好きなのではと推察するけど)
いい感じに仕上がってる。

基本、イカれてるけど。
そこがいい。

Levius/est 5



『Levius/est』5巻を読んだ。

とてもくるったマンガ(もちろん、褒め言葉)。

1巻読んだときは、どうなるんだこれ、と思ったけれど(褒め言葉)、
だんだんバトルマンガになっていって、そうきたか、みたいな。

ともかれ、こういう、みんなボロボロになってゆくお話は、大好物。


さる経緯で、中田さんとは面識があったりする。

やっぱり、絵を描く人って、描く絵と雰囲気が同じなんだよな。

ダンス・ダンス・ダンスール(9)



『ダンス・ダンス・ダンスール』9巻を読んだ。

ジョージ朝倉さんのマンガとは、相性がよくない。
『溺れるナイフ』なんかはとくにそうだったんだけど、
おもしろいとかおもしろくないとかじゃなくて、
単に、個人的に、相性の問題で、素直に楽しめない。

相性がよくないだけで、おもしろい、と思う。

まあ、この「相性がよくない」というところも、
深く考えてゆくと、単純な相性なんかではなくて、
自分がどういう人間で、何をどう見ているとか、
そういったところに関わっていて、
ようするに、自分が見たくないところ、見るのがつらいところが、
バシッと鮮烈に描かれているものだから、
正視できない、ということだったりして、興味深いんだけど。

でも、この『ダンス~』は、ふつうに楽しめている。
男性誌向けに描かれているマンガだから、というのは、
大いに関係しているだろう。

まあ、バレエのお話なので、男性、そこまで興味あるかな、
やっぱりけっこう、女性が読んでるんじゃないかな、
と思ったりはするけど。

ジョージ朝倉さんは間違いなくすばらしい作家さんなので、
ウォォーと悶えないで楽しく読めるというのは、
僕にとっては、大変ありがたい。

2018/05/09

ライミングマン1・2



『ライミングマン』を読んだ。

ラップのマンガ多いな。最近。

諫山先生もラップのやりたいとか言ってたような……。
わかる気もするけど。

マンガと合うよね。けっこう。
意外と、映画とかドラマのほうがキツイかも?

そういえば、Netflixアニメの『DEVILMAN crybaby』もラップ使ってたな。
実写より、マンガ絵というか、デフォルメ効いた感じのほうがおしゃれに見えそう。


ふと、小説でもできないかな、と考えたりもしたけど、
うーん、微妙かな。

ただ、詩ならいいかもな、と思った。




前に、こんなのも読んだな。『ミツコの詩』。
詩の朗読バトル?がテーマのマンガ。面白かった。

バトルはしなくてもいいけど、詩をテーマにした小説は書いてみたいな。

ただ、詩、書けないんだよな。
酔っ払わないと。


響~小説家になる方法~(9)



『響』9巻を読んだ。

なんだかんだ言って読んでるな。

ちょっとね。思うところはあるんだけど。

小説が題材でしょ、これ。
あくまでフィクションだからべつにどうでもいいんだけど、
やっぱり自分が小説を書いてるから、どうしても考えちゃうんだよね。
こういうことって、ありうるのかなって。

まあ、ないと思うんだよね。ありえない。

もちろん、若くして彗星の如く?デビューして、みたいな小説家って、
実際にいたわけだけど、なかなか大成しないんだよな。
十代から活躍してる人、直接知ってたりもするけど、大変そうだし。

鋭敏な感覚、常人離れした知識量、両方兼ね備えてる天才はいる。
その才能が若くして弾けることもあったりするけど、
なぜか持続はしない。

なぜかっていうか、自分なりに、こうなんじゃないかな、
みたいな仮説はあるんだけど。


たとえば、若い人が書いた文章、キレッキレで、
読むとイメージがドバドバあふれてくる、みたいなこと、
たしかに、あることはある。
それはそれですてきなんだけど、ただ、すぐ飽きちゃうんだよね。

うっまい日本酒も、一口、二口、三口くらいまでは感動しても、
そのあとは、「あーうめーなー」程度になっちゃう。
それだけじゃあ、長くは引っぱっていけないんだよな。


あくまで個人的な意見だけど、小説家なんて、
若くしてなるもんじゃない気がする。いつでもなれるわけだし。

若いころ、一時期、小説にかぶれて、書いて、書いて、書いて、
もういいや、やめよう、みたいなのだったら、いいかもしれないけどね。
アスリートみたいなもんか。

でも、小説は、よぼよぼになっても楽しめる娯楽だから。
認知症とかになっちゃったら、無理かもだけど。

何も、人生の一番キレッキレの時期に、
小説なんか書くことないじゃん、みたいな。

まあ、好きにすればいいんだけど。

自分も好きにやってるわけだし。


空挺ドラゴンズ(4)



『空挺ドラゴンズ』4巻を読んだ。

これは1巻が出たときから楽しく読んでいる。大好き。

流行りのファンタジーグルメ系の中で、『ダンジョン飯』とこれが双璧かな。
個人的には。

絵が上手で、主人公が飄々?としてるとか、共通点もあったりするけど。
脇のキャラがいい味出しまくってるところもか。

ドラゴンはいいものだよね。
この作品のドラゴンはちょっと変わってるけど、そこもいい。

あと、女性が強いのがいい。
弱い女性、興味持てないんだよな。




しかし、九井諒子さんは、『竜の学校は山の上』からまあ、
めちゃくちゃおもしろかったよね。

うっわ、マジすげーな、と思った。